自由研究2012-2 永遠に飛ぶ紙飛行機を作ろう!
【本ブログに登場する理科実験器具や危険性の低い試薬、その他教材はこちらで買えます。】
【特別協賛】サイエンスショー・出張実験教室 九州サイエンスラボ
自由研究にも役立つおもしろ実験集はこちら。
■この実験は、平成26年3月29日テレビ東京「ウソのような本当の瞬間!」で紹介されました。
番組には、私がお手伝いしましたよ~☆
■さらに平成26年10月21日、フジテレビ系列「ホントにすごい雑学」に出演します!
19時~21時の放送予定です。是非ご覧ください。しました!
番組出演の裏話は→こちら
番組ではスチロールペーパーを使いましたが、
実は本物の「紙」バージョンもあります。
公開しておりませんでしたが、近日中にまとめて公開したいと思います。
またのぞきに来て下さいね。
さて、この飛行機については日本語でググってみてもあまり出てきません。
(正確には、飛ぶ種子の模型の作り方はたくさん出てきますが、ずっと飛ばすやり方とのセットでの詳しい情報がありません)
でんじろう先生もやっているようです。
でも、作り方などの詳しい情報見つけられませんでした。
海外では情報が多いですが、なぜか日本では情報が少ないようです。
「Walkalong Glider」という名称で有名な、手作り飛行機があります。
その名のごとく、ずっと飛び続けるグライダーです。
本当に「紙」で作るタイプもあるのですが、別の機会に。
今回はスチロールペーパーで作りましょう。
情報がない少ないですが、どんな形でも割とできてしまいますよ。
作って学校にもって行けば自慢できますね。
1.左右対称の飛行機型を作りましょう。下図が型紙です。
横幅は10cm以上になるようにしてみましょう。
あまり大きいと、方向転換がゆっくりになって難しくなります。
大きなボードを準備した方が飛ばしやすいです。
また、この型紙でなくても、左右対称であればいろいろな形でも飛びますから、試してみてくださいね。

2.100円ショップなどにある丸いカラーシールを、前方のとがった所に貼ります。
3.飛ばしてみて、きちんとすべるように飛ぶまでシールを重ねて貼ります。
1枚貼っては飛ばしてみて、ちょうどいい重さを見つけてください。
飛ばすときは、上図の部分を指でつまんで持って、できるだけ手を高く持ち上げて指を離します。
普通の紙飛行機のように投げる必要はありません。
離すだけで勝手に飛んでいきますよ。
4.両方の翼の後方を折り上げます。折り目が進行方向に対して直角になるように折りましょう。

5.飛ばしてみて、右に曲がるようであれば左をもう少しきつく折ります。左のときは右側を。
飛ばし始めてすぐに上に上昇してしまうときはおもりが軽すぎるか、折り過ぎです。
※本物の飛行機では水平尾翼の昇降蛇にあたります。
飛行機は重力にしたがって降りていきますが、このように折ることと機首があがるので飛距離が伸びます。
6.飛ばし始めてすぐに、ノートやクリップボードなど何でもいいので
板状のものを斜めに傾けて飛行機を追いかけます。
この飛ばし方が大変重要です!
慌てすぎて追い越してもダメ。落ち着いて、同じ速度で板と飛行機の位置関係を一定にするといいですよ。
あと、板の角度も一定にしましょう。
上手くやれば、そして気力と体力と飛ばせる空間さえあれば、理論上永遠に飛ぶ紙飛行機になりますよ!
板が風をきって進むときに、上昇気流が生まれるためです。
上昇気流で飛行機を支えてあげれば、重力に逆らうことが可能だというわけです。

※飛行機型は一人で写真を撮るのが無理でしたwww
代わりに、リボン状のスチロールペーパーを8の字型にしたもので撮りました。
こちらのほうが非常にゆっくり進みますから簡単ですよ。
飛行機の場合はもっとボードの上のほう(手の辺り)の、上昇気流が非常に強いあたりにくるようにしてください。
慣れればボードがなくても手のひらだけでもできるようになりますよ!
小学生の自由研究では、工作して終わりでもいいですが、中学生ではそうもいかないですね。
折り方やおもりの違いによる飛び方の変化を比べてみてはいかがでしょう。
そして、右後ろの羽だけを折り上げるとどうなるか。その逆は。
両方の羽をきつく折るのとゆるく折るので、飛び方はどうなるか。
おもりが軽いとどうなるか。重いとどうなるか。
ボードを使わずに、最も飛距離を伸ばす方法を探してみましょう。
この実験には無風状態であることが必須条件です。
スチロールペーパーは非常に軽いのでちょっとした気流でも影響されてしまいます。
実験に熱中するのはうれしいですが、熱中症には十分に気をつけてくださいね。
ちなみに、アルソミトラという植物の種子が原型となっています。
非常に優雅に滑空する種子です。
植物は歩くことができませんが、子孫を広げたり異なる環境に広げるために、種子を飛ばす工夫をした植物がいます。
皆さんがよく知るのはタンポポの綿毛でしょうね。
アルソミトラは滑空を選んだわけです。
生物のつくりや運動を研究してマネて機械を作ったりすることがあります。
これを「バイオメカニクス(生体力学)」といいます。
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19時~21時の放送予定です。是非ご覧ください。
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番組ではスチロールペーパーを使いましたが、
実は本物の「紙」バージョンもあります。
公開しておりませんでしたが、近日中にまとめて公開したいと思います。
またのぞきに来て下さいね。
さて、この飛行機については日本語でググってみてもあまり出てきません。
(正確には、飛ぶ種子の模型の作り方はたくさん出てきますが、ずっと飛ばすやり方とのセットでの詳しい情報がありません)
でんじろう先生もやっているようです。
でも、作り方などの詳しい情報見つけられませんでした。
海外では情報が多いですが、なぜか日本では情報が少ないようです。
「Walkalong Glider」という名称で有名な、手作り飛行機があります。
その名のごとく、ずっと飛び続けるグライダーです。
本当に「紙」で作るタイプもあるのですが、別の機会に。
今回はスチロールペーパーで作りましょう。
情報がない少ないですが、どんな形でも割とできてしまいますよ。
作って学校にもって行けば自慢できますね。
1.左右対称の飛行機型を作りましょう。下図が型紙です。
横幅は10cm以上になるようにしてみましょう。
あまり大きいと、方向転換がゆっくりになって難しくなります。
大きなボードを準備した方が飛ばしやすいです。
また、この型紙でなくても、左右対称であればいろいろな形でも飛びますから、試してみてくださいね。

2.100円ショップなどにある丸いカラーシールを、前方のとがった所に貼ります。
3.飛ばしてみて、きちんとすべるように飛ぶまでシールを重ねて貼ります。
1枚貼っては飛ばしてみて、ちょうどいい重さを見つけてください。
飛ばすときは、上図の部分を指でつまんで持って、できるだけ手を高く持ち上げて指を離します。
普通の紙飛行機のように投げる必要はありません。
離すだけで勝手に飛んでいきますよ。
4.両方の翼の後方を折り上げます。折り目が進行方向に対して直角になるように折りましょう。

5.飛ばしてみて、右に曲がるようであれば左をもう少しきつく折ります。左のときは右側を。
飛ばし始めてすぐに上に上昇してしまうときはおもりが軽すぎるか、折り過ぎです。
※本物の飛行機では水平尾翼の昇降蛇にあたります。
飛行機は重力にしたがって降りていきますが、このように折ることと機首があがるので飛距離が伸びます。
6.飛ばし始めてすぐに、ノートやクリップボードなど何でもいいので
板状のものを斜めに傾けて飛行機を追いかけます。
この飛ばし方が大変重要です!
慌てすぎて追い越してもダメ。落ち着いて、同じ速度で板と飛行機の位置関係を一定にするといいですよ。
あと、板の角度も一定にしましょう。
上手くやれば、そして気力と体力と飛ばせる空間さえあれば、理論上永遠に飛ぶ紙飛行機になりますよ!
板が風をきって進むときに、上昇気流が生まれるためです。
上昇気流で飛行機を支えてあげれば、重力に逆らうことが可能だというわけです。

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代わりに、リボン状のスチロールペーパーを8の字型にしたもので撮りました。
こちらのほうが非常にゆっくり進みますから簡単ですよ。
飛行機の場合はもっとボードの上のほう(手の辺り)の、上昇気流が非常に強いあたりにくるようにしてください。
慣れればボードがなくても手のひらだけでもできるようになりますよ!
小学生の自由研究では、工作して終わりでもいいですが、中学生ではそうもいかないですね。
折り方やおもりの違いによる飛び方の変化を比べてみてはいかがでしょう。
そして、右後ろの羽だけを折り上げるとどうなるか。その逆は。
両方の羽をきつく折るのとゆるく折るので、飛び方はどうなるか。
おもりが軽いとどうなるか。重いとどうなるか。
ボードを使わずに、最も飛距離を伸ばす方法を探してみましょう。
この実験には無風状態であることが必須条件です。
スチロールペーパーは非常に軽いのでちょっとした気流でも影響されてしまいます。
実験に熱中するのはうれしいですが、熱中症には十分に気をつけてくださいね。
ちなみに、アルソミトラという植物の種子が原型となっています。
非常に優雅に滑空する種子です。
植物は歩くことができませんが、子孫を広げたり異なる環境に広げるために、種子を飛ばす工夫をした植物がいます。
皆さんがよく知るのはタンポポの綿毛でしょうね。
アルソミトラは滑空を選んだわけです。
生物のつくりや運動を研究してマネて機械を作ったりすることがあります。
これを「バイオメカニクス(生体力学)」といいます。
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